ボルタレン
概要
非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDS:Non-Steroidal Anti-Inflammatory Drugs)の一種であり、鎮痛作用や解熱作用を有します。
形状
一般名はジクロフェナクナトリウムと呼ばれており、錠剤・カプセル・坐薬・ゲル・ローション・テープなどがあります。
注意
シクロオキシゲナーゼを阻害し、プロスタグランジンやトロンボキサンの産生を低下させる。同時にロイコトリエンの産生を増加させる。

①プロスタグランジンの働き:体温を上昇させる、炎症や痛みに関わる、胃や腎臓の血流を増やす、血小板凝集抑制など。
②トロンボキサンの働き:血小板凝集など。
③ロイコトリエンの働き:気管支収縮、血管拡張、血管透過性亢進作用など。
つまり、ボルタレンは①・②の働きを抑え、③の働きを増加させる。
ボルタレン錠とボルタレンSRカプセルの違い
ボルタレン錠は、3時間程度で血中濃度がMaxになり、約6時間持続します。ボルタレンSRカプセルは、6時間程度で血中濃度がMaxになり、約10時間持続します。SR(Sustained release)には速溶性顆粒と徐放性顆粒が3:7の割合で配合されており、即効性と持続性の両方の要素があります。