脂質異常症
症状
脂質異常症とは悪玉コレステロール(LDLコレステロール)や中性脂肪(TG)が高かったり、善玉コレステロール(HDLコレステロール)が低い場合を指します。基本的に数値の高い、低いで症状は出ませんが動脈硬化、心筋梗塞、脳梗塞、脂肪肝の原因になります。
診断
血液検査で下記の項目を調べることにより、診断が可能です。しかし、③に関しては食後に血液検査を実施すると上昇するので、空腹時(10時間以上の絶食)の数値が望ましいです。①・②は食後の採血で変動はありません。
①LDLコレステロール140mg/dL以上
②HDLコレステロール40mg/dL以下
③TG150mg/dL以上(空腹時) または TG175mg/dL以上(随時)
動脈硬化指数とL/H比
①動脈硬化指数:(総コレステロール-善玉コレステロール)/(善玉コレステロール)<4.0
②L/H比:(悪玉コレステロール-善玉コレステロール)<1.5
動脈硬化指数は4.0以下、L/H比は1.5以下が正常です。
治療
脂質異常症は症状が出にくく、治療開始が遅れることが多いです。また、LDLの値は食事から20%、体質が80%です。細身で、脂身を食べない人も値が悪いことがあります。さらに、女性ホルモンが低下するとLDLが上昇すると言われています。努力に比例しづらい項目なので、早期内服が必要になることも多いです。
食事療法
①玉ねぎ
②にんにく
③ピーマン
④しそ
⑤大豆
⑥赤パプリカ
⑦小松菜
⑧れもん
⑨n-3系多価不飽和脂肪酸(α-リノレン酸、DHA、EPA)
高LDLコレステロール血症
①クレストール(ロバスタチン)
②リピトール(アトルバスタチン)
高TG血症
①リピディル(フェノフィブラート)
②トライコア(フェノフィブラート)
③パルモディア(ペマフィブラート)