ブロック注射

概要

皆さんはブロック注射という言葉は聞いたことがありますか?

ブロック注射とは局所麻酔薬を組織に注入することです。施設によっては生理食塩水やステロイドを使用することもあります。麻酔薬の効果は数時間で切れてしまいますが、効果を発揮している間は神経の興奮を抑え血流を改善してくれます。これにより痛みの物質は洗い流され、血流が改善された状態が維持されるので痛みを感じにくくなります。

種類

ブロック注射は打つ場所によって名称が異なるため、多くの種類が存在します。中でも、外来で可能な注射を紹介します。

①星状神経節ブロック
②硬膜外ブロック
③椎間関節ブロック

④神経根ブロック
⑤筋膜リリース
⑥関節内注射
⑦腱鞘内注射
⑧トリガーポイント注射

効果

痛みの原因は様々ですが、ブロック注射の適応と効果をお伝えします。


①神経が興奮(圧迫や外傷)←ブロック注射は神経の興奮を抑える
      ↓
②血流が悪くなり渋滞(血管収縮)←お風呂や血流改善薬により渋滞解消
      ↓
③細胞への酸素・栄養供給が遅れる(細胞が飢餓状態)
      ↓
④細胞がSOS信号を発令(痛みの物質産生)←鎮痛剤により産生を抑える
      ↓
⑤痛みとして認識される(疼痛)

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