痛風
症状
症状として多いは、関節の痛みです。痛む場所は様々でずが、母趾の付け根、アキレス腱、膝、肘に生じることが多いです。
診断
尿酸値が7.0mg/dlを超えると高尿酸血症と言われます。この、高尿酸結晶によって引き起こされる痛みが痛風です。生じた場所の痛みや血液検査によって診断されます。痛風発作時は必ずしも7.0mg/dlを超えているわけではありませんので、見た目が重要となります。
治療
①尿酸値が7~8mg/dLかつ症状がない場合
まずは、食事・運動療法です。食事は尿酸の原料となるプリン体を控えることです。とは言っても、尿酸は食事から20%、体質が80%です。糖質制限と異なり、本人の努力に比例しづらいです。なので、早くから内服薬を開始することが多いです。発作時、発作予感時、予防に分類され内服薬が異なります。
②尿酸値が8mg/dLを超えるまたは症状がある場合
尿酸値が異常に高い場合や低くても症状がある場合はすぐに内服を開始します。血液中の尿酸が上昇すると、関節に尿酸塩結晶が析出します。この尿酸塩結晶を白血球が貪食することで、炎症が生じ痛みを伴います。また、痛風発作以外にも尿路結石、腎障害、高血圧の合併も報告されています。
③治療薬
高尿酸血症は尿酸の作り過ぎや尿酸の処理不足によって引き起こされます。
①尿酸の作り過ぎ→プリン体を含む食物や飲み物の摂り過ぎや体質
②尿酸の処理不足→腎臓からの尿酸の排泄低下
痛風発作時
①ナイキサン(ナプロキセン)
②ロキソニン(ロキソプロフェン)
発作予感時
①コルヒチン(コルヒチン)
予防
①フェブリク(フェブキソスタット)⇒尿酸産生抑制
②ザイロリック(アロプリノール)⇒尿酸産生抑制
③ユリノーム(ベンズブロマロン)⇒尿酸排泄促進
④ドチヌラド(ユリス)⇒尿酸排泄促進